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    Works 225
  • くるくる回る私

    2011/06/08

    maro日記

    別にそんなに深く考える必要はないんだけれど、
    たまに自分がくるくる回るねずみの
    車輪のおもちゃの中で
    走っている感覚に陥るときがある。

    …とは言っても、生活がまわっているということは
    それだけでもステキなことなんだけれど、
    それでも、自分がやりたいと思うことも
    ちゃんと見つめないで
    とりあえずまわっている感覚が、
    なんか嫌だなあと思う。

    同じ場所をまわるんじゃなくて、
    前に進みたい。
    ときには後ろに下がるのも良い。
    何だか流されている感じが嫌だ。

    私にこの先何十年か時間がある中で、
    どれだけ進むことができるだろう。
    どれだけのことをすることができるだろう。

    本当はそんな未知数なことを
    ワクワク楽しむべきなんだろうけれど、
    そうもできないでいる自分は
    本当に弱いんだよなあ。

  • 毛深いアイツ

    最近毎日ブログを更新しているのだけれど、
    正直元気が出ない。

    こんなに元気が出ないならもう
    全部放り出して逃亡したいくらい。

    過去の辛い出来事を折に触れては思い出すのだ。

    こんな中で、もし元気をくれるとしたら
    コイツだと思う。

    もともと辛くて飼いはじめたネコ、ダ君は、
    かれこれもう5歳になる。

    私の悩みも5年というワケだ。

    人よりも毛深い彼は、
    本当に側にいてくれること、
    寄ってきてくれることが本当に
    私にとって救いなのだ。


    いろいろあったけれど、
    辛い想いは、たぶん恋愛とかと同じで、
    その辛い想いを超えるくらいの
    嬉しいことがないと
    立ち直れないと思う。

    言葉で、頭でどれだけ切り替えようとしても、
    それは消えない。

  • とりあえず上を向いてみる

    2011/06/07

    maro日記

    すごく落ち込んだとき、
    辛いときは外に出ていろんな花や景色なんかを見ていると
    気持ちが落ち着くとかまぎれるとか言うことを
    よく聞くけれど、
    私にとっては…そうでもない。

    私は走ることは好きだけれど、
    落ち込んでいるときは
    外に出て走ろうと思っても、足が止まる。

    泣きたいときは泣くし、
    寝逃げしたいときは寝る。

    そんなとき、ふと上を見上げてみる
    …けど何も起きたりはしない。

    ただ、何をしてみても気持ちは
    ゴロッと変わったりもしないのだけれど、
    空を見上げて、空に手を伸ばして、
    雲を掴もうとなんかしてみたりする。

    普段必要もなく、周りの目も
    微妙に気になる私としては、
    いつもだったら私用と思わないことを
    意味もなく敢えてすることは
    意味はないけど、ちょっと非日常で、
    なんとなく意味があることなのだ。

    ほんの少しだけ変わる

  • ハナ

    2011/06/06

    maro日記

    ハナ…ではない。
    人なのだ


    人が可愛いとか、かっこいいとか、
    キレイだとか…
    いろいろ褒め言葉はあるけれど、
    それが一体どんな人のことなのか考えると、
    服、髪型、スタイルも、
    もちろん関係ないとは言えないけれど、
    そのひとが『いいな』って思うのは
    笑顔の表情だと思う

    もともとの顔の作りも、
    ずっとずっと見ていると
    どの顔が良いのか悪いのか
    わからなくなってくる

    でも、特に外に似顔絵を描きにいっていて、
    本当に心から感じるのは
    笑顔が可愛い人が私にとっての可愛い人で、
    そんな方に描く似顔絵は
    私にとってとても出来の良い
    可愛い絵になるのだ

  • くろのいし公開中

    2011/06/05

    作品更新

    1年くらい前になるだろうか…
    それくらいの時期に書いたお話を
    このブログに載せさせていただきました!

    かなりのファンタジーだけれど、大人向けです。興味のある方見てみて下さい!


    主人公僕が、不思議な世界に迷い込んでしまって…


    13ページになるので、暇のある方、ゆっくり見てみて下さい!

  • くろのいし13/13

    2011/06/05

    maro絵本

    ...朝?...夢?気がつくと僕はベッドの上にいた。

    「ニャア。」
    ふりむくと僕の横でネコのタロウが笑った気がした。
    「まさか...ね。...やっぱり夢だったんだよね。」
    僕は起きあがった。

    カターン。
    僕のポケットから何か落ちた。
    床を見ると、 あの黒いカタマリが落ちていた。

    「...夢じゃない!?」




    いつもの朝、いつもの道、変わらない...だけど、 自分の足、自分の心を信じて進んでいく。 今度は羊たちの力をかりず、自信を持って、 自分で選んでいこうと思うんだ。

  • くろのいし12/13

    2011/06/05

    maro絵本

    と、言い終わるかどうかのところで、カツンカツンと 階段を下りる 誰かの足音が聞こえてきた。
    だんだん近づいてくる。
    しばらくすると、 薄暗がりの中、かすかに人影が見えた。
    彼は、下を向き、トボトボと歩いてくる。
    僕の顔をチラリとも見ずに、 彼は僕の方に向かって歩いてくる。
    そして、彼が僕の横をすれ違っていく瞬間、 僕は彼の顔を見た。


    「僕の顔!?...あれは...僕?!」


    ネコは僕の方をまっすぐ向いて、うなづきながら言った。

    「オレね、お前がウジウジ悩んでるのって、 ホント嫌いだったんだ。
    なんも前に進まねえし、いいことだけポジティブに 考えてりゃいいのにって思ってたよ。
    でもな、それはあくまでオレのやり方で、
    お前は悩んで悩んで何かを見つけていくヤツなんだ って最近わかったんだ。

    ただな、お前はすぐ、 自分が決めたやり方を間違ってんじゃないか、
    失敗じゃないか、逃げてるだけなんじゃないかって 思ってるみたいだけどよ、
    立ち止まろうが、 来た道引き返そうが、時間は前に進んでんじゃん。
    今のままなんてことはねーよ。

    逃げることもそうだ。お前逃げるときだって、 ちゃんと前向いて走るだろ?
    まさか後ろ向きに走ったりしないだろ?
    ちゃんと前に進んでるんだよ。

    お前の目的は、すぐそこにある現実じゃなく、 もっと先にあるんだ。
    こんなとこで油売ってる 暇なんてねえんだ。
    堂々と走ればいいさ。

    それがたとえ間違った道で、遠回りになったとしても、
    お前にとって必要な寄り道かもしれないだろ?
    それに、いろんなこと経験している方が、 後々何かと役に立つと思うぜ。
    後悔する必要なんて ねえんだ。

    いくら周りがなんと言おうと、 今までお前はお前の中で一番正しいと思うことを
    してきたはずなんだ。
    それはたとえ他の人にとって 間違いだとしても、
    お前の中では他の何よりも 正しいことなんだから、そろそろ自信もとうぜ。

    お前の体ん中にある階段の壁が、 どんなにきれいかオレは知ってるんだから...。」

  • くろのいし11/13

    2011/06/05

    maro絵本

    僕が聞くと、猫は答えた。

    「これは、誰もが持っている悲しみや不安みたいな 気持ちが固まったものさ。
    時間がたって、 悩めば悩むほどこのカタマリは増えていくんだ。
    個人差はあるみたいだけどな。

    オレはいろんなやつの壁を見てきたけどよ、
    人によっては、この黒い壁を全部はがして、 階段の壁中そうじしてまわるやつもいる。
    この壁をいっさい見ないようにして、 ずっとそのまんまにしとくやつもいる。
    あんまりほっとくもんだから、 クモの巣がたくさんかかっちゃってるやつもいるよ。
    ただ、ここのやつは変わってるよ。」

    猫はそういうと、こっちを向いてニャアと笑った。

    僕はたずねた。
    「ここを管理してる人はどんな人なの?」

    猫は言った。
    「いつもは上からおりてくるよ。
    そいつはいつも暗い顔してブツブツ いいながら下におりていくんだ。
    それもかなり深いとこまで。
    オレは何度かヤツについておりてみたことが あるんだけどよ、
    アイツはいつもオレの顔を チラリとも見ないで、一直線におりていきやがる。

    アイツはちょうどこの先の階段に座り込んで、
    この壁のカタマリ一つ一つをさわり、悩み続けるんだ。
    そうやってさわり続けているうちにアイツは真っ黒に なる。
    カタマリの黒い汚れがうつっちまうんだろうな。
    そして、その代わりにこのカタマリどもが、 こんな風に光りだすんだ。
    誰に見られるわけでもないのにな。

    アイツ自身、 このことに気づいているのかどうなのか...。
    でもホントスゲェよ。
    このキラキラした壁がずっとしたまで 続いてるんだからな。
    今日はこねえのかな?
    アイツはな、よくもまあ、飽きもせずに この階段を下りてくるんだぜ。」

  • くろのいし10/13

    2011/06/05

    maro絵本

    僕は声のする方を見た。
    そのとき、 ギョロっとした2つの目がこっちを見た。

    「わっ!」

    僕はびっくりした拍子に壁にぶつかった。
    「おい、気をつけろよ!壁がくずれちまうだろ!」
    「ごめん、見えなかったんだ。」
    僕がそういうと、
    「しょうがないなあ...。」
    と、 聞こえたかと思うと、あたりが少し明るくなった。


    声のした方を見てみると、目の光った1匹の猫がいた。
    「君、目が光るのかい?」
    そう僕がたずねると、 猫は答えた。
    「オレ一人なら、こんなことしなくても 見えるんだけどな。」
    僕はネコに丁寧にお礼をいってから、 たずねた。
    「君よくここに来るの?」
    猫は答えた。
    「ちょくちょくな。オレは暗いところが好きなんだ。
    それよりお前、この壁見えるか?」
    僕は顔を上げ、周りを見渡すと、 黒いカタマリだと思っていたものが、
    重々しい、でも美しい宝石のように静かに輝いていた。

    「すごい。これは一体?」

  • くろのいし9/13

    2011/06/05

    maro絵本

    ...気がつくと僕は黒い階段の上にいた。
    周りの壁を 見ると、一面にあの黒いカタマリが、
    隙間なくびっしりとくっついていた。
    階段は上にも下にも続いており、
    僕は下におりてみる事にした。
    どんどん...深く深く...暗闇が増し、
    ほとんど周りが見えない。

    突然、僕は何か柔らかいものにぶつかった。

    「おい、気をつけろよ。」

    「誰?」

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