何年か前の私は完璧主義だった。

…と言うか、失敗をする事を怖がってしまって、ちゃんとある程度のレベルに到達しないと行動する事は恥ずかしい…みたいな事を考えている、そんな人間だった。
特に、もの作りや似顔絵描きのような自分を出して行く事に関して、失敗＝自分がダメ人間　みたいに感じてしまって、ものすごく動きづらい状態が結構長い事続いた。ダメなところを自分自身ですら知りたくなくて、周りをけなして自分を安心させようとした事もあったけれど、結局逆に周りが過剰に高い壁に見えて、自分自身が追いつめられて身動きが取れなくなってしまっていた。

でも、実際動いてみると、実際は何が失敗で何が成功なのかもぼんやりしていた。お客さんが来なくても、恥ずかしいとかカッコ悪いという事もなく、ただ残念なだけ。来たら来たで、その場は忙しくても、終わってみて成功かと言われれば、そうかもしれないけれど自分にとってこれで大丈夫って言う保証もないからよくわからない。実際、その日その日で目の前を通り過ぎて行くお客さん自体の数も違うし、連休と普通の日ではテンションが違うから、購買欲もその日その日で変わっていく。100％私の実力でお客さんがたくさん来ているということはまずないと言っていいと思う。

周りからみてできない事がカッコ悪いって考え自体がカッコ悪い。上手くても下手でも、堂々とやりたい事を人前でやっていく事で、やってるうちに上手くなるもんだ。それに、上手い下手じゃなくて、好き嫌いで人はものを選んでいくわけだから、あんまり気にしないでやってみて、ダメなら頭をかいて笑ってればいい。

そんな心境になれるまで、私はどれほどの時間を費やしたか。

最近私は審査のあるイベントに応募してみている。とおりたいけど、合否はわからない。でも、前の私は落ちる事＝自分がダメ人間だと信じていたから、応募する事ができなかった。今の私は、とおったらラッキーくらいに考えている。そんな考え方の変化が、周りの目を気にしてビクビクしてしまうわたしを少し楽にさせてくれたような、そんな気がする。

まだまだがんばる！！

似顔絵を描きに路上に出始め、
たまにイベントにでたり、
ここ2年ほどは子供が遊べるお店で
週一で描かせてもらっている。

特に後ろだてもないままお客さんに
向き合ってきて、
お客さんの入りは多少波はあるものの、
やっと私の中で趣味から仕事になり、
お客さんもついてくれている。

今新たに物づくりを本腰入れて始めようと
少しずつ動いていると、
前にも描いたけれど、改めてゼロからのスタート
何だって感じがして、
ちょっとウキウキ、でも半分はモヤモヤ、
まだ出来上がっていない形を
この先どういう物を作ろうか、
どう進めていこうか考えている。

似顔絵描きのときはとにかく
外に出て、動いているうちにだんだん
と言った感じだったから、
今回も似顔絵描きをしながら
物づくりしたり動いたりしていきたい。

とりあえず、やると言いながら
やらないことだけはしたくないから、
ゆっくりでもどんどん進めていくので、
どうか見守って下さい！！！

やりたい事をやりたいけど出来ずじまい…
…いつもはそんな事が多いけど、
うまくいってもいかなくても
実行出来る状態に今、なってきていると思う。

やる気が出るとか出来る出来ない、
時間のあるない、元気があるない、
波はしょっちゅうあるけど、
何とか少しずつ始められてきて、
今ちょっとだけ元気だ。

何かを始めようと思うとき、
なんとなく不安があったり、
なんとなく追われてるような気持ちになったり
してしまうけれど、
少しずつ少しずつ前に進んで、
結局毎日はそう変わらないけれど、
流されるんじゃなくて、
泳いでいきたいと思う。

とりあえず、今はやれている。

ずっとずっと似顔絵を描いてきて、
イベントのときは雑貨も作っていたけれど、
このごろ本腰を入れて雑貨作りをしている。

私のブログをもともと見てくれていた人なら
おなじみだと思うけれど、
私はもともと何かが描きたかったとか作りたかった…
という人ではない。

2年くらい前まで、自分に自信がないどころか、
自分自身の自己評価の低さ、自己嫌悪の波にのまれて
ただ生きていくという事がすごくしんどくて
卑屈だったり周りと比較ばっかりしていたり孤独だったりで
とにかく落ち込んだ状態が私の中の標準の状態だった。

今、何年ぶりにか、人生初かで、
気持ちがやっと普通の状態になったのは娘の存在が
ものすごく大きいと思う。

似顔絵を描く事は、苦しいとき、孤独なときに、
誰かに必要とされたい願望から
誰かから『ありがとう』をもらうための手段だったし、
見てくれにコンプレックスだらけの自分を
『どんな容姿の人であっても、そのままで可愛いしステキだ！』
という事にしたかったっていう気持ちから来ていたと思う。

そんな事を経て、そして長いこと似顔絵を描いてきて、
一人一人に向き合っていると、
目が大きかろうが小さかろうが、
太かろうが細かろうが、
その人らしさで、その人だけのステキさを感じるようになってきた。
そして、そんな部分を似顔絵を描かせてもらった人自身に
感じてもらいたい、そんな気持ちで描いている。

私は知らず知らず、
自分のマイナスを埋めるための手段として
絵を描いたり物を作ったりしてきたんだと思う。


そして雑貨作りの話に戻る。
雑貨作りは、自分にとっての宝物作りなんだと思う。

小さなとき宝物だと感じていたもの。
誰かにとっての心のよりどころ…
…と言ったら大げさだけれど、
ちょっと前まで孤独だった私のよりどころであったり、
しんどい毎日を変えたくて、
『これを持っていると人生変わる！！』
と思いたかったりした、
そんな私のほしかった『救い』みたいな物を
形にしたいんだと思う。


全然関係ない感じだけれども、
私は私の周りの人一人一人が
ホッとできる居場所を作りたい。
似顔絵であったり、物であったりに
そんな力があれば、そんな存在があれば、
真っ暗な中を歩いていた昔の自分も、
きっとちょっと元気になったり、
頑張って生きていったりする助けになるんじゃないか。

やっと抜け出した私は、
抜け出せてない自分を助けられる人に
本当になりたいんです。


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