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    Works 190
  • 【後記】個展「バランセ」

    2024/05/21

    活動記録

     

    ご来場いただいたみなさま、

    遠くから応援いただいたみなさま、

    4日間ありがとうございました。

     

    毎年このように個展を開催できることは当たり前のことではないと思っています。

    日頃から応援してくださるみなさまに感謝です。

     

    よく、アーティストなどから「みんなのおかげ」という言葉が発せられると思いますが、これにはそのアーティストによって多様な意味が含まれると私は思っています。私の場合は、締切がないと焦らないし、作品が売れないと作品を描けないので、「みんなのおかげ」で描き続けられているのだと思います。

    ずっと前の個展のあとがきで、見てくれる人がいなくても作品は生まれるが、見てくれる人がいるから意味が生まれるというようなことを書きましたが、ここまで、紆余曲折を経ながらこんなにも続けてこれたのは、やはり見てくれる人がいるからこそだと思うのです。駆け出しの頃は、「やめることのほうが難しい」と思っている時期もありました。今は続けることの難しさを感じます。それでも私は今のところ絵を描いていたいなと思っているので、どうにかこうにか、応援してくれる人たちと共に歩んでいける方法を模索しています。

     

    今回の展示についてのお話を少し。

    タイトルの「バランセ」はクラシックバレエの用語から。一見簡単に思えますが、ただゆらゆらしているだけでなく、たくさんの技術が隠れています。基本ができることで、派生した様々な動きができるようになるのです。また、チャコットの公式ホームページには「とにかく体全体を踊らせるように。自分のまわりの空気をより多くかき回せるように動いてみましょう。」と書いてあります。私の生き様もそのようであれば良いな、そのような軽やかな気持ちで生きていきたいという想いを込めてつけました。

     

    メインビジュアルの黄色い花は「金蘭」という花です。

    今回の展示はずっとメインビジュアルが決まらず、直近までDMが作れないという有様だったのですが、悩んだ末にこの絵がピンと来て良かったと思っています。

    実家の近くの森に咲いているのですが絶滅危惧種に選定されてる花で、どこにあるのかは秘密です。そんな金蘭の花言葉は「眠れる才能」。

    眠れる才能が秘密の花だなんて、なんだか少し皮肉を感じてしまいます。

     

    こういった話を展示前にすればもっと興味を持ってもらえるのかなとも思うんですが、そもそもこういう話は展示場の中で生まれる会話から考えたりすることも多いです。そういう意味でも皆さんのおかげで、この文章が生まれています。


     

    さて、今後の話ですが、しばらくは関東での個展はお休みしようかなと考えています。

    お誘いいただいた企画展とかには参加しているかもしれませんが…

    自主企画の個展はまた3年後ぐらいに開催できたらいいな〜という気持ちです。

     

    というのも、作品をご購入いただく方は遠方の方が多く、箱を借りて展示するよりももっとECサイトの写真を増やしたり、SNSでの作品紹介を充実させていく方が、今の私には良いのではないかと考えているからです。

    しかし私は締め切りがないと焦らない人間…なので、半年に一度ぐらい新作発表会のようなものをWEB上でして、新作を追加していけたらと考えています。

     

    展示の度に現地に足を運んでくださる方もいます。

    花と緑の空間に癒されると言ってくださる方、忙しい日々の羽休めに来てくださる方、貴重なお休みを使って私の展示に来てくださるということに、私は言葉を尽くしても感謝を伝え切る事ができません。何のために展示をやるのだろうと考えた時に、私はそういう人たちのためにやっているのかもしれないなあと思っています。なので、「もうやらない」ではなくて「またいつか」というのは絶対の約束です。パワーアップした私の空間にまたよければ遊びに来てください。

     

     

    初めて絵画が売れてから5年、今年で6年目です。

     

    ずっと"絵描き"ではありましたが私は絵が売れたことをきっかけに画家と名乗り、名乗る責任を持とうと決めました。

    10年目、20年目、どんな景色が待っているのか、私がまだみなさんの前で画家と名乗っているのかは正直わかりません。

    でも、どんな名前でも良くて、私はずっと私として存在しているのだと思います。

    あと何かしらはきっとつくって発信し続けてるんだと思います。

     

    たくさんの創作者がいるこの世の中で、私を見つけてくれてありがとう。

    これからもよろしくお願いします。

     

     

     


    個展「バランセ」【終了しました】

    2024/05/03(金)〜2024/05/06(月)

    Gallery IRO room3

  • 【後記】個展「sailing day」

    2023/05/31

    活動記録

    個展「sailing day」週末3日、計9日間。
    無事に会期が終了いたしました。

    お越しいただいた方をはじめ気にかけてくださったみなさま、本当にありがとうございました!

     

    タイミングがいろいろ重なり、北海道に移住するぞ!と思って1年程。今年の2月に北海道に移住の下見に行って帰ってきてすぐ、どうせなら移住前の5月に関東最後の展示をしたいなと思って会場を探していました。なかなか条件に合う会場が見つからない中、ギャラリーイロさんがやりませんかと声をかけてくれたので今回の展示が実現しました。いつも本当にお世話になっています。

     

    来てくれた方と会話しながら自分の作品と毎週末向き合うのはなかなか興味深い時間でした。楽しくもあり、自分と真っ向勝負で向き合う時間。今までやったことのない3週間にわたる展示期間(ギャラリーが空いてるのは週末の計9日間でしたが)、めちゃくちゃ情緒不安定になってる私を側で見守ってくれた母や吐露を聞いてくれた友人たち、作家活動のあれこれについて話に付き合ってくれた作家仲間やギャラリーオーナーの前田さん。みなさまには感謝の気持ちでいっぱいです。

     

     

    今回の展示のテーマとしては「旅立ち」でした。
    展示タイトルにしてる「sailing day」はお気づきの方もいたかもしれませんが、BUMP OF CHICKENのタイトルから拝借しました。

    年代的にもタイミング的にもこの春、私の周りではたくさんの出会いと別れがありました。そんな私への、私たちへの、エールになればいいなと思って展示のコンセプトを決めました。

     

    自分で決めたキャッチの「僕らは光へと走っていく、不安が追いつけないような速さで。もっともっと遠くへ。」に一番励まされてたのは自分自身でした、という話をしましょうかね。

    天気のせいかなあ……結構途中で鬱屈ゾーンに入りこんだ期間があって。これじゃマズいぞ、光あふれる展示にしたいのに作家がどんよりしすぎている!って焦ったりして。おい!私!元気出せ!みたいな。でも、どうしても無理で。理想が高くて、自分に枷を嵌めるのが上手すぎて、なんか私の船出ってこんなもんなのか?みたいな、悔しくなってきちゃって…。

    船を用意して、いざ海原へ出るぞ!って時に、本当に大丈夫?って疑問を抱くのって一番良くないと思うんですけど、もうそんな感じでした。でももう行くことは決まってるし、行きたい気持ちには変わりないんだけど、めちゃくちゃ不安になってきちゃった自分をどうしていいかわからなかったんですよね。

     

    そんなある日、遠方から所謂ネッ友ってやつですかね。普段なかなか会えない作家仲間がわざわざ来てくれて、近況報告のなかで新しい仕事が始まることを教えてくれて。やっぱ仲間の大きい仕事の話とかめちゃくちゃ嬉しいから、かなり勇気をもらったところに「おおばさんも"北海道編"が始まりますね!」って言われたのがめちゃくちゃ嬉しくて。あ〜〜〜そうだ、何はともあれ出航だ。悩むよりまず行動するのが私じゃんねと思って泣きそうだった。

    北海道にいくことを伝えると開口一番に「大丈夫なの?」とか「寒いよ、大変じゃない?」とかそういうネガティブな事を言われることも多くて、もちろん純粋な心配の気持ちもあるのかもしれないけど、これから旅立つやつをこれ以上不安にさせるな〜!こう見えても実は結構ギリギリの虚勢でようやく立ってるところもあるんじゃい!ってちょっと怒ったりもしていた。笑
    なのに、私自身が不安になってどうするんだと。負けてんじゃん、プレッシャーに。負けんな!それよりも楽しいこといっぱい待ってるじゃんね!という気持ちになってきたから、本当にありがたかった。楽しみですね、って言われるたびに自分の選択を誇らしく思っていた自分を取り戻せたような気がしました。
    その帰り道にランダムのApple Musicが「近日公開第二章(PENGUIN RESEARCH)」を流してきて追い討ちでちょっと泣いた。この展示がアニメだったとしたら(?)、OP曲が「sailing day」でED曲は「近日公開第二章」ってことだったんだなと思いました。納得の仕方がオタクすぎる。

     

    胸を張っていなきゃ、ってね、思いました。

    私にも仲間がいて、そして応援してくれる人がいること、いつも展示すると思い出す。

    なんかこういうこと書くの照れちゃうんだよね。へへ。本当に嬉しいです。

    だからすぐ孤高の剣士みたいな気持ちになって勝手に不安になっちゃうけど、忘れないように今回も書きます。

    見守ってくれてる、こんな文章を読んでくれてるあなたがいるので、私は挑戦を続けていけます。

    本当にありがとうございます。

     

    そして、今回の展示を通して(というか最近ずっと思っていたことではあるのですが)、やっぱり私自身が頑張っている作家の「仲間」になれたらなと思っています。というか私はいま頑張ってる、これを読んでくれてるキミのこと、勝手に仲間だと思ってるよ〜〜〜うおおお私の手を…繋いでいてくれ……!自分自身ももちろんまだまだ邁進している途中なんですが、私の"これまで"が誰かの役に立てるなら。それを伝えていくことを積極的にやっていきたいって考えるようになりました。私でよければ、一緒に戦いたいし、成長していきたいし、頼ってほしいし、烏滸がましくもそういう存在になれたらいいなと思っています。一緒にがんばろう。私もめちゃくちゃこれからも頑張る。笑

     

     

    まだまだ書きたいことがたくさんあったはずなんですけど、うまく言語化できなくて、もう今日で5月も終わろうとしています。慌てて駆け込んでいる。まあ、でもいっかあ、この物語はまだまだ続くわけだし、しんみりとした壮大なあとがきは要らないのかも。
     

     

    おおばさくらの新章にご期待ください!


     


    個展「sailing day」【終了しました】
    開催期間:2023/5/5(金) 〜 2023/5/21(日)
    会場:GALLERY IRO
    https://creatorsbank.com/prnmgmg/event/3378

  • 【後記】個展「daybreak」

    2022/12/02

    活動記録

    無事、会期終了しました。

     

    今年最後の展示は「まだ売れてない絵の中で自分が気に入ってるものを並べたい」という思いで開催しました。

    カフェで個展をやる、というのはかなりひさしぶりだったかもしれません。

    普段はギャラリーの雰囲気とか、時期とか、コンセプト、あとは手に取ってもらいやすいものというのを結構気にしていて、今回ももちろんカフェとの雰囲気や、秋冬っぽい色遣いという点はもちろん気にしていたのですが、私自身が見て欲しいもの、というところの比重を上げて展示をしました。

     

    ホワイトキューブ的な真っ白い空間はもちろん絵をしっかり見てもらうという点では必要なのですが、こういった生活に近い空間で展示させてもらうことで、鑑賞する方も私も、より生活に私の作品が入った時のイメージがしやすいなと思いました。

     

    素敵なカフェギャラリーでとっても良い展示になったと思います。

    お越しくださったみなさまありがとうございました!

     

    おおばさくら

     


    個展「daybreak」【終了しました】
    2022/11/22(火) 〜 2022/11/27(日) 10:00-18:00
    会場 River Coffee & Gallery

    入場料無料

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